にのみやは今日もそよかぜ

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イーライ・マニングの引退に思いを馳せる

1月24日にイーライが引退を表明した。
シーズンの始まってまもなくスターターを下ろされたので、何となくは予想できていたことだけど、NYジャイアンツの一時代を築いたQBの引退は、やっぱりさみしいものがある。
イーライがQBとして優れていたかというと、正直なところ、そこまでのQBだとは思えていない。
それは好不調の並みが大きいこと、それからどうしても兄のペイトンと比べてしまうからだろう。
兄のペイトンの方はドリュー・ブリーズやトム・ブレイディが記録を破るまでは獲得ヤードやTD数などいろいろな記録を作ったレジェンドである。その兄と比べられるのは宿命だが、少々かわいそうな気がする。
イーライも記録的には獲得ヤードもTD数も歴代TOP10入りしているから大したものなのだが、勝率とQBレートが他の偉大なQB達に比べると低いことが、圧倒的なQBであったという印象を抱かない理由だと思う。
一方でイーライを語る上で欠かせないのが、勝負強さというキーワードである。これは兄のペイトンが逆に現役時代の前半に持ち合わせていなかったものである。
2度のスーパーボウル制覇&MVPは並みのQBではできない。しかもどちらもブレイディ擁するあのNEを僅差で破ってのものである(うち1回はNEのパーフェクトシーズンを阻止してのものである)。中でも最も有名なのはヘルメットキャッチのシーンであろう。
そもそもNYジャイアンツのフランチャイズQBと言える存在は、フィル・シムズ以来で、しかもその座を15年間務めたのだから、それだけでも並みのことではない。ちなみに同じNYをホームとするジェッツは、その間、フランチャイズQBと言える存在に出会えていない(マーク・サンチェスが近くまで行ったが結局なり損ねた)。
間違いなく一つの時代を作ったQBだったと言ってもいいだろう。

余談だが、イーライのドラフト同期にロスリスバーガーとリバースがいて、ロスリスバーガーはスーパーを取っているが、リバースは一度も出たことがない。
個人的にはチャージャース一筋で、常に第一線で活躍しているリバースに、引退するまでに一度でいいのでスーパーまで勝ち上がってもらいたい。