にのみやは今日もそよかぜ

二宮町のイベントに参加したこととNFLをメインに書いていきます。

G+で過去のSuperBowlが始まった。

2020年シーズンの開幕に先立ち、CSの日テレG+で過去のスーパーボウルの放送が始まりました。

初日の4日は89年シーズンの49ersベンガルズの一戦。
89年のSuperBowlと言えば、伝説となったモンタナのTHE DRIVEが有名である。
でも、リアルタイム世代ではない自分は、最後の数プレーは見たことがあっても、それ以外は全く知らないので、そこに行くまでにどんなことがあったのかとても興味があった。
そこでビデオを録ることに。

この時代の49ersはまさに黄金時代でQBにモンタナ、WRにライスとテイラー、RBにロジャー・クレイグと豪華な攻撃陣に加えて、LBにチャールズ・ヘイリー、FSにロニー・ロットとタレント勢揃い。
一方のベンガルズは、不勉強で申し訳ないのだが、QBのブーマー・アサイアソンしか知らなかった。

テレビ中継は古さを感じる。テロップの情報量が今とは違いすぎる。
選手の紹介なんてほとんど出てこないし、得点やダウン数も常時出ているわけではない。
一番驚いたのは、ゲームクロックもプレークロックも出ていないことである。
この30年で中継中のデータ量やリプレーの早さなど、試合を面白くする仕掛けの発達は目を見張るものがあると思う。

ただ選手の出で立ちというか、そういうものにあまり古さを感じなかった。
プレーについてもそんなに古さを感じない。
なんとなくガロッポロがやってたオフェンスと、そんなに大差ないんじゃないかと思わせるものがあった。
さすがにマホームズやラマー・ジャクソンとは違うと思うけど。

あと、解説の後藤定夫さん。
今は亡き後藤さんの声を聴いていると思わず泣きそうになってしまった。
説明はすごく分かりやすく、選手たちに対する尊敬、フットボールに対する愛情が感じられる。
もうこの解説が聞けないのが残念でならない。
後藤さんが解説した数々の中継のビデオは日本のフットボール界の大いなる遺産だと思う。

2020シーズンオフ:QB市場が活発になってきた。

今年のオフは、いつもにもましてQBの入れ替りがありそうだ。

まずはNEのブレイディ。引退は無さそうだけど、フォックスボロから別れを告げるかは、五分五分と言ったところか。NE以外のジャージを着ている彼の姿は想像ができないけど。ただ、元NEのTEグロンカウスキーはチャンスがあればチャレンジすべきだと言った旨の発言をしていた。

NOのブリーズも去就が注目される一人。ただ、彼の場合は残留か引退で移籍は無さそうだ。
ブリーズに影響されるのはバックアップのブリッジウォーターと様々な使われ方をしてきたテイサム・ヒルの二人だ。
ブリッジウォーターはブリーズ故障中にチームを率いて地区優勝の原動力になった。そろそろスターター返り咲きを狙っているだろう。ブリーズが引退した場合は残留してスターターに、ブリーズが残った場合は移籍か。
テイサム・ヒルもスターターを狙っているようだが、今までのような使われ方で生きる選手のようにも思われる。彼をスターターに据えたいと望むチームは果たしてあるのだろうか。

ドラフト同期のベテラン3人もそれぞれの道を辿る。
イーライ・マニングジャイアンツ一筋で引退した。
PITのロスリスバーガーGMが出さないといっているようだが、ケガの具合次第か。
SDのリバースは移籍する模様。他の二人と引けをとらない選手だが、SB進出したことがなく最後に一花咲かせてほしい。もしブレイディがNEを去るのであれば代わりにリバースなんてどうだろう。

TBのウィンストンも放出の可能性がある。エイリアンズHCはディフェンス陣を優先的に残留させたい意向で、QBにそこまで偏重していないと聞く。

スターターを奪われたTENのマリオタ、CARのニュートン辺りも移籍市場に顔を出すと思われる。
ウィンストン、マリオタ、ニュートンあたりはモバイルQBで、かつてはフランチャイズQBとして活躍し、ニュートンに至ってはSBまで出た選手だが、みんな好不調の波が激しく、なんとなく似たようなQBといえる。チームが変わることで覚醒するか、あるいはチームに波乱を呼び込むか紙一重の存在になる。獲得に動くチームには覚悟が必要になる。

CINドルトン、DETスタフォードと言ったパサータイプの実績のある二人も去就が怪しい。
ドルトンは移籍濃厚。ベテランだが活躍の場があればまだまだやれそうである。
スタフォードはDETが出さないと言っているが、ドラフトの上位指名権を持っており、いいQBが獲得できれば出すかもしれない。

ところで、かつて在籍したチーム同士の戦いとなったSBをWASのアレックス・スミスはどのような思いで見ていたであろうか。SFもKCも彼が強くして、さあ今年は、というところでケガをして、バックアップとして出てきたQBの活躍で居場所を追われ今に至る。怪我がなければキャパニックにスターターを奪われ、出ていくこともなかったかもしれず今回のSBも出ていたかもしれない。少し可哀想に思えてならない。

ここまで書いていてブリーズの残留が発表になった。これを発端に動き始めそうな予感。

イーライ・マニングの引退に思いを馳せる

1月24日にイーライが引退を表明した。
シーズンの始まってまもなくスターターを下ろされたので、何となくは予想できていたことだけど、NYジャイアンツの一時代を築いたQBの引退は、やっぱりさみしいものがある。
イーライがQBとして優れていたかというと、正直なところ、そこまでのQBだとは思えていない。
それは好不調の並みが大きいこと、それからどうしても兄のペイトンと比べてしまうからだろう。
兄のペイトンの方はドリュー・ブリーズやトム・ブレイディが記録を破るまでは獲得ヤードやTD数などいろいろな記録を作ったレジェンドである。その兄と比べられるのは宿命だが、少々かわいそうな気がする。
イーライも記録的には獲得ヤードもTD数も歴代TOP10入りしているから大したものなのだが、勝率とQBレートが他の偉大なQB達に比べると低いことが、圧倒的なQBであったという印象を抱かない理由だと思う。
一方でイーライを語る上で欠かせないのが、勝負強さというキーワードである。これは兄のペイトンが逆に現役時代の前半に持ち合わせていなかったものである。
2度のスーパーボウル制覇&MVPは並みのQBではできない。しかもどちらもブレイディ擁するあのNEを僅差で破ってのものである(うち1回はNEのパーフェクトシーズンを阻止してのものである)。中でも最も有名なのはヘルメットキャッチのシーンであろう。
そもそもNYジャイアンツのフランチャイズQBと言える存在は、フィル・シムズ以来で、しかもその座を15年間務めたのだから、それだけでも並みのことではない。ちなみに同じNYをホームとするジェッツは、その間、フランチャイズQBと言える存在に出会えていない(マーク・サンチェスが近くまで行ったが結局なり損ねた)。
間違いなく一つの時代を作ったQBだったと言ってもいいだろう。

余談だが、イーライのドラフト同期にロスリスバーガーとリバースがいて、ロスリスバーガーはスーパーを取っているが、リバースは一度も出たことがない。
個人的にはチャージャース一筋で、常に第一線で活躍しているリバースに、引退するまでに一度でいいのでスーパーまで勝ち上がってもらいたい。

小ネタ。地味な二宮。

NFLプロボウルを見ていたら、セインツのQBブリーズの通算獲得ヤードが70000ヤードに達しているという紹介があった。
それについて実況の人が
「東京から大磯のちょっと先ぐらいの距離です。」
と話していたけど、大磯のちょっと先って二宮なんじゃないの?
でもしょうがない。「東京から二宮までです」って言ったって神奈川県の人しかわからないから。
下手すると神奈川県の人でも、わからないかもしれないし。
二宮ってそんな地味な町です。

オリンピックの聖火リレーも鎌倉、藤沢、茅ヶ崎、大磯と来るのになぜか二宮は素通りして小田原に行っちゃうし。

スーパーボウルの展望

SBは50年ぶりのKCと、キャパニックがQBをしてたとき以来のSF(あのときの相手はレイルイスのBALで、停電で流れが変わった試合だった)の対戦となった。
オフェンスの爆発力のあるKCと、守備が強く総合的な安定感のあるSFである。

まずはKCオフェンスとSFディフェンスのマッチアップについて。
SFはKCのQBマホームズに自慢のDL陣がプレッシャーをかけらるかがポイントとなるだろう。ボーサやバックナーあたりがブリッツなしの4メンで、プレッシャーをかけられれば理想的である。そうなれば残りの7人で後ろを分厚く守れるのでマホームズが投げあぐねる場面も出てくるかもしれない。ただし、プレーが崩れても個人技で打開してしまうマホームズである。完全に封じ込めるのは至難の技だろう。ある程度の失点は覚悟しなければならない。

次にSFオフェンスとKCディフェンスについて。
KCのディフェンスはランクでは低い(喪失ヤードが多い)が、そこまで悪いディフェンスではないと思う。KCはオフェンスが強くディフェンスが点数を取られることをある程度許容できることと、大差で勝っている場面で、相手のキャッチアップオフェンスにヤードを稼がれることが多いためこのような数字になるだけである。要所で止められるかが肝心である。
CSではTENのヘンリーを止めていたととるか、走られたととるか議論が分かれるところだろう。前半は走られていたが2Q残り4分の場面では見事に止めて逆転のシリーズに繋げた。その後、3QのTENの最初のオフェンスシリーズも止めてモメンタムを離さなかった。私はヘンリーを要所で止めたと評価する。
SFはCSでRBモスタートが200ヤード走ったが、これをKCが止められるか、はたまた全く違うオフェンスを展開するか。ヘンリーに比べるとSFのRB陣はスピードもフィジカルも劣るが、だからと言って簡単に止まるかと言うとそうではないと思う。TEN戦ではギャップを詰めることで止めていたが、SFはオフェンスのブロッキングスキームとさまざまなプレイコールで走ってくるチームなので、そうそう簡単には止まらないだろう。展開次第ではギャンブル的なプレイコールで止めにいくことも必要になるかもしれない。

試合展開について。
SFは丁寧なランニングゲームで時間を使いながら、ゲームを作りたいところだ。ターンオーバーはあってはならない。
KCはプレーオフ2試合を見る限りスロースターターである。追いかける展開でもマホームズの一発のパスで試合の流れを変えてしまう力を持っている。
SFが終始リードしつつ、KCが追いかける展開で4Qを迎えるのが面白い。
逆にKCが先制して、SFがランを諦める展開になってしまうと、大差がつき一気につまらない試合になるかもしれない。
SFが勝つなら接戦で逃げ切る展開。一方、KCが勝つなら大差か、終盤の逆転勝ちを予想する。点数はハーフタイムで17-14でSF。最終的にKCの35-27でどうだろう。
いずれにしろいい試合を期待したい。

チャンピオンシップの感想 その2 NFC GB@SF

とにかくRBモスタートにつきる。プレーオフでは散々ヘンリーのランを見せられてきたけどそこまでの実績がない選手がやってくれた。ヘンリーは個人技とフィジカルで切り裂いていたが(もちろんOLのブロッキングのお陰もあるが)SFの場合はスキームで稼いだヤードである。これはヘンリーを水際で止めたKCディフェンスもSBでは手を焼くことになるかもしれない。
ゲームとしては0-17で迎えたGBの攻撃。せっかく調子よく進んでいたオフェンスだったがスナップのエクスチェンジミスでターンオーバーを喫したことと、その次のシリーズでのQBロジャースのインターセプトが痛かった。GBから見たら7-17でハーフタイムを迎えていたかもしれないところが、0-27となってしまった。7-17ならもっと違う展開が待っていたかもしれない。あのターンオーバー2つで点数とモメンタムを完全に失ってしまった。
それでも2ポゼッション差までつめて、もしかするとと思わせるところまで持っていったのはさすがロジャースである。
SBは楽しみなマッチアップである。

チャンピオンシップの感想 その1 AFC TEN@KC

CSはどっちも一方的な展開になってしまった。
WCのように最後のワンプレーまでわからない試合になってほしかったけど。

さてテネシー@KC。
前半、KCはドロップ(あのTEケルシーまで)も多くテネシーがリードして面白い展開になった。
テネシーが17-14リードで向かえた残り4分からの攻撃。結果論になってしまうがあそこで3&outでパントに追い込まれたのがこのゲームの全てだと思う。テネシーは時間を使いたい。RBヘンリー一辺倒になるのは見え見えだった。
マホームズのオフェンスに対して2分を残してしまったのは余りある時間だった。マホームズには2分残そうが4分残そうがあまり変わらない。であれば、少なくとも一つは1stdownを取らなければならないわけで、どこかでパスを投げるべきだったと思う。あまりにも保守的なプレイコールだった。
一方でKCディフェンスは要所でヘンリーを止めた。前半は散々走られたけど、前述の2Q終盤で止めて、3Q以降もよく止めた。3Q開始のKCオフェンスがパントになり流れがテネシーにいきそうになったところで、返しのテネシーのオフェンスを止めたのが2つめのポイントだったと思う。
テネシーはWCとディビジョナルと番狂わせを演じて盛り上げてくれた。ブレイベルHCが来年もどんなチームをつくって来るのか楽しみである。